件名:ゲーム感覚で仕事する

 

今日も昔話をひとつ。

 

私が某商社でビデオプリンタ(プリクラのようなもの)を担当していた時、上司から飛び込み営業を命令されました。

「飛び込みなんて、嫌だなー。」というのが正直な気持ち。

しかし、命令だから仕方ない。

毎朝、重い足取りで事務所を出て行きました。

カメラ屋さんやおもちゃ屋さんを片っ端から訪問するわけですが、1件目は門前払い、2件目も門前払い。

そうなると気持ちが萎えてしまって、3件目は喫茶店。(売込むためではなく、休むためです)

そんな日が1週間くらい続きました。

 

ある日、事務所で落込んでいた私に、ひとりの先輩が声をかけてくれました。

「ゲーム感覚で仕事をすると楽になるぞ。」

「ゲーム感覚って言われても・・・。どうやったら良いですかね?」と私。

「そんなこと自分で考えてみろよ。」と突き放す先輩。

 

1時間くらい、机に向かって考えていたら、ひとつのことがひらめきました。

「ゲームならば、『勝敗表』でも作ってみるかな。」

お客様に訪問して、門前払いだったら×、少し話ができたら△、カタログの説明までできたら○。

そんなことを始めてみました。

そうしたらどうでしょう。先輩が言う通り、確かにそれまでの辛さが感じなくなるではありませんか。

「そんな製品には全く興味が無い!」なんて、冷たくされても、「たかが1敗」という感じ。

「今度はこんな言い方にしてみようかな」とか、「こんな資料を持って行ってみようかな」とか、表現は悪いですが、まるで「魚釣り」をしているような気持ちです。

そして、初めて勝ち越した日。なんとも言えない、嬉しさがありました。

 

「つまらない仕事」「面倒臭い仕事」「嫌な仕事」・・・。誰だってみんな直面します。

しかし、昨日のメールでも書きましたが、工夫ひとつ、考え方ひとつで、随分、仕事に対する感じ方が変わります。

 

どうせやらなければならない仕事ならば、楽しく仕事をした方が良いと思いませんか?