件名: 人のふり見てわがふり直せ
先日、大阪に出張して来ましたが、新幹線の中のエピソードです。
ちょうど名古屋を過ぎたころ、いつものように「サンドイッチ、コーヒー、お弁当はいかがですか?」がやって来ました。
25歳くらいの女性販売員ですが、通り過ぎる足の速いこと!
ひとつの車輌の移動時間は10秒くらいでしょうか。(本当はもっと長いかもしれませんが、
そのくらい短いような気がしました)
ちょうど昼時だったので、買いたい人がいたと思うのですが、結局私の座っていた車輌では誰も何も買いませんでした。
「買わなかった」というよりは「買えなかった」というのが正しいかも知れません。
進行方向の後方から来たこともありますが、あまりのスピードに、声をかけるタイミングを失ってしまったのです。
「ちょっと待って」と言おうとしたら、もう遥か前に行ってしまっているのです。
しばらくして、別の販売員がやってきました。
年齢的には同じくらいですが、非常にゆっくりした足取り。
声のかけ方も、ひとりひとりに話しかけるようです。
その結果どうなったか?
そう、ご推察の通り、沢山の人に買ってもらうことができました。
さて、皆さん、この話を聞いてどう思いますか?
最初の販売員対して、「馬鹿じゃない。そんなことで売れるわけないだろ。」と思うでしょ。
でも、それは、自分がお客様だから、そう思える訳で、自分自身を振り返ってみると、結構、この販売員と同じようにお客様のことを考えず、「マイペース」になっていることも多いのではないですか。
昔から、「人のふり見てわがふり直せ」と言います。
これは、非常に重要なことです。
仕事の中でも、プライベートでも、「顧客志向」というキーワードを、いつも頭の中にいれておくと、いろいろと「変なこと」が見えてきます。
そして、それを、自分に置き換えてみると、非常に良い勉強になるのです。