件名:意識は身体についてくる
「私は性格が暗いのが悩みです。どうしたら、もっと明るい性格になれるでしょうか?」
もし、皆さんがこのような相談を受けたら、どのように答えますか?
「………」と言葉につまってしまうのではないですか?
カウンセラーの人は、次のように答えるそうですよ。
「まずは、もっと派手なネクタイをしめなさい。」
前回のメールで、「人は意識すると自然に身体が動く」ということを書きましたが、逆に、「身体を動かす(行動する)と、意識も自然とそれにつられる」ものです。
だから、もし、「明るく」なりたいのならば、手っ取り早い方法としては、服装を明るいものに変えたり、歩き方を速くしたり…。
それだけで、性格も変わるということです。
私も成人式の時のことを思い出します。
初めてスーツを着ましたが、その時ばかりは、気持ちも少し「大人っぽく」なっていたような気がします。
翌日になって、ジーパン姿に戻った時には、すっかり気持ちも、いつもの「バカ学生」に戻ってしまいましたが…。
結局、人間は気持ち(意識)と行動を分けることができるほど、器用な動物ではないのです。
さて、こうした人間の特性を仕事に活かすとどうなるか?
これだけ物が売れないと、気持ちが落ち込むことがあるでしょう。
そうすると、お客様に対する態度も、「自信がなさそう」になるし、動作もだんだんスローになる。
「なんとかしなくては…」と思いつつも、結局、泥沼にはまってしまいます。
そういう時こそ、いつもより大きな声を出したり、胸を張って堂々と歩きましょう。
よく、「苦しい時こそ元気を出せ!」と言いますが、これはまさに真理です。
無理やりでも元気を出して行動を変えれば、気持ちもだんだん前向きになってくる。
それが、泥沼から脱出する方法だと思います。