件名:あなたの時給はいくら?
皆さんは、自分の時給がいくらか考えたことがありますか?
月々の手取りが20万円。稼動日を20日として1日1万円。1日約10時間働くから1,000円。
なんて考えていたら大間違いですよ。
まず、自分の年収を考えてみましょう。
月々の手取り金額は、額面支給額から「社会保険料」「組合費」「社内貯金」「借上社宅の家賃」等を全部差し引いていますので、大体、額面金額の3分の2程度だと思います。
また、年収には、月給だけでなく、年2回のボーナスも含まれますので、実際には、月々20万円くらいの手取りの人でも年収は500万円くらいになると思います。
じゃあ、「自分は月々500万円稼げばそれでOKか」と言ったら、とてもそんな額では足りません。
一般的に、会社は社員ひとりを雇用するのに、社会保険を負担したり、通勤費を払ったりするために、年収の1.8倍の費用を支払っていると言われています。
従って、500万円×1.8=900万円。
これが会社が、手取り20万円の人を1名雇用する時のコストであり、900万円÷1,881時間(当社の年間実労働時間)
=約5,000円が時給です。
どうですか?想像していたよりも高くありませんか?
1時間ボーと過ごしていても、移動だけしていても5,000円がぶっ飛んでしまう。
2日間の研修を受けると、交通費等を全く考えなくても80,000円もかかってしまう。
10人で3時間の会議を開くと、150,000円にもなってしまう。
結構スゴイ金額だと思いません?
サラリーマンの人と、自分で商売している人では、仕事に対する考え方が大きく違いますが、その中でも最も顕著なのが、この「時間に対するコスト意識」の差です。
昔、「あるサービス会社の人から、修理もしないで請求された」と不満気に話をしていた人がいました。
私から見れば、それは「当たり前」のこと。
「時間を切り売りしている」商売の人を動かしたら、仕事の如何にかかわらず、その分を支払うのが常識です。
ここまでずっと読むと、「利益にならない仕事だって大事なものがあるはず。そうしたことは一切やるなと言うのか!」
と反発する人もいるのではと思います。
当然、「その時の利益にならないけれど、将来的には利益になる可能性大!」であれば、やるべきでしょう。
それは、まさに「投資」です。
しかし、「将来的にも?????」であるならば、やはり考えざるを得ないでしょう。
時間に対するコスト意識を持って仕事をすることは、営業マンとして「プロ」を目指すなら絶対不可欠なことです。
なぜなら、営業マンもまさに自分の時間を切り売りしている訳ですから。