件名: 結局実践するかどうか
先日、私の商社時代の友人が次のように話していました。
「地方の支店に転勤して、やらなくなったことが2つある。
ひとつは「歩く」こと。
東京本社の時は、毎日電車で通勤していたので、自宅から駅や駅から事務所など、
嫌でも歩かざるを得なかった。
でも、地方になるとマイカー通勤のため、歩くことはほとんど無い。
このままでは、きっと足腰が弱くなっちゃうなー。
もうひとつは「読む」こと。
東京に通勤している時は片道1時間以上かかっていた。
電車の中では座れないから、仕方なしに新聞を読んだり、本を読んだり…。
それが今は、車で10分の距離。
新聞も朝、家を出る前にざっと目を通すだけだし、本なんてほとんど読まなくなってしまった。
テレビのニュースは見るけれど…
このままでは、ちょっとマズイかな。」
皆さんの中にも、車で通勤している人が多いですが、結構、「身におぼえ」があるんじゃないかな。
前回のメールで少し挑発的なことを書いたけれど、
なかなか自分にムチ打って自己啓発することは難しいことだと思いますよ。
「やらざるを得ない」状況に追い込まれればものすごく頑張る人でも、
そういう「きっかけ」がないとどうしても甘えてしまう。
人間なんて、本質的には、そんなものだと思います。
こういう私だって、やっぱり、本音を言えば「楽をしたい」といつも思っているもの。
ただ、そういう中でも、どうやって自分を奮い立たすことができるかどうか?
それができる人は伸びるし、そうでない人は立ち止まってしまう。
結局、「思い」は同じでも「実践」ができるかどうかが「全て」なのです。
ちなみに、私の友人はその後、自転車で通勤するようになりました。
また、以前よりも30分出勤する時間を早くして、新聞をしっかり読む時間を作りました。
簡単に思えることだけど、実践しようとすると、なかなかできるものでは無いですよ。
彼は、今、会社の中でしっかり認められていて、大きな仕事を任されています。