謙虚さを失わない

 

ちょっと過激な表現ですが、私は、コンサルタントという人種が嫌いです。

もちろん、人格的に素晴らしい人も沢山いますが、圧倒的に「偉そう」な人が多いのです。

これは一種の職業病です。

どこに行っても「先生。先生。」ともてなされるので、なんだか自分が本当に「偉くなった」ような錯覚に陥ってしまうのです。

特に、ちょっと経験を積んだ、若いコンサルタントがこうした病気にかかりがちです。

自信を持つことは大事です。そして、プロとして「言うべきことは言う」のは当然です。

しかし、たかだか20年や30年の人生経験。まだまだ知らないことだらけのはずです。

私自身、今書いているこのメールにしたって、ほとんどがお客様から教えてもらったことばかりなのです。

 

「謙虚さ」は能力を伸ばす上で、最も重要なことです。

上司、先輩、後輩、お客様等々、本当は周りの人すべてが「教えてもらえる人」なのですが、謙虚さを失って、偉そうにしていたら、誰も何も教えてくれません。

こういう人は、自ら能力を伸ばす機会を手放してしまっているのです。

 

「誰も何も教えてくれない!」といった言葉をたまに耳にすることがあります。

もしそう思ったら、まずは自分の姿を客観的に見つめてみると良いと思います。

「教えてくれない。」のではなく、

「自分に教わる気がない。」

「自分の態度が偉そうで、相手が教える気にならない」

「せっかく教えても反応が無いので、教えても張り合いがない」

のではないでしょうか。

 

「すみません。××のことを教えてもらえませんか?」

「ありがとうございます。勉強になりました。」

こうした謙虚な一言が、教えた側に「また、教えてあげようかな」という気持ちを抱かせます。

 

世の中、結局

謙虚な人=教わり上手=能力を伸ばすことができる人

なのです。

 

(追記)

私自身、職業病が完治しているとは言えません。

人と話しをしていて、「ヤバイ!」と気づくことが多いのです。

もし、「伊藤、お前ちょっと偉そうだぞ」と思ったら、遠慮なく指摘してください。