件名:課題とは何か?
前回のメールの最後に以下の質問をしました。
あなたは、昨年1年間で、どんな能力がどれだけ高まったと思いますか?
何か、新しくできるようになったことはありますか?
どうですか?
結構、「まずいな」と思った人がいるのではないですか。
能力向上については、誰でも多かれ少なかれ「壁(いわゆる停滞期)」に突当ります。
それでは、どうしたらその壁をブチ破ることができるのでしょうか?
そのカギは「課題設定」です。
「課題」とは「自らに課せられたテーマ」のことですが、以下の式で表せられます。
課題=あるべき姿(目標)−現状
※非常に重要な式なので、是非ともおぼえておいてください。
能力開発に関して言えば、苦手なことを「人並みにする」ことも課題になりますが、得意なことを「第一人者レベルにする」こともなり得ます。
ハッキリ言って、漠然と自分の力を高めようと思っても、自らの課題設定ができていなければ、100年経っても力は伸びません!
「自分は○○が弱点だから、今年はせめて××さん程度までできるようにしよう」とか、「自分は△△が好きだから、営業の中で一番できるようになろう」とか、こうした課題設定を行った上で、仕事をするのか、ただ何となく仕事をするのか・・・。
その差は、5年、10年経つと歴然と現われてしまうのです。
「一流大学を出たのに全然使い物にならない」と言われる人がよくいます。
なぜ、そんなことになってしまうのか?
それは、社会に出て自分自身の課題を見つけられないからです。
「良い大学に入ること。そのためには、英語を勉強して、数学を勉強して・・・」
そうした課題は、多くの場合、親とか周りの人から与えられます。
そして、それが達成してしまった時、本来ならば自分で課題を見つけなければならないのに、そうした習慣が無いから、どうして良いかわからなくなってしまう。
その瞬間に、その人の成長が止まってしまうのです。
ここで質問です。
あなたにとって、能力開発の課題は何ですか?
今年は、どんなことを、どこまでやれるようにしたいのですか?
もし、即答できなければ、あなたは間違いなく「能力停滞期」にいます。