件名: 貪欲な向上心
某社長は、1年に20回程度はセミナーの講師を務めます。
コンサルタント暦は、既に20年を超えていますので、これまでの通算回数は400〜500回になるでしょう。
これだけの経験を積んでいますので、内容も話し方も完璧です。
(少なくもと私には、そう見えます)
しかし、某社長は、セミナー前の準備は決して怠りません。
手持ち資料の各ページの右上に所要時間を書き込んで、全体の時間配分がうまく行くかどうかを、細かくチェックします。
また、某社長は、セミナーには必ずテープレコーダーを持参して、自分の講義を録音します。
目的は、後で聞き返して悪かったところを反省するためです。
2時間のセミナーだとしても、それを聞き返すには、同じくらいの時間がかかってしまいます。
普通だったら、「面倒くさい」と思ってしまうでしょう。
しかし、そうした努力を日々積み重ねているのです。
プロは貪欲な向上心をもち続けること。
私が学んだ教訓です。
私達は、経験を積むと、どうしても「慣れ」が生じて、マンネリになってしまいます。
しかし、そうなってしまうと、成長はストップしてしまう。
仮に、今が「一番」だとしても、後からくる人に、どんどん追い抜かれてしまうでしょう。
だから、常に向上心を持って、前に走りつづけなければならない。
結構シンドイことですが、それがプロの宿命なのです。