件名:もし自分が相手だったら
「トイレがきれいな会社は業績が良い。」
昔から、よく言われていることです。
私もこれまでいろいろな会社を見てきましたが、その言葉は的を射ていると思います。
因みに、ここでのトイレは「お客様用トイレ」ではなく、「社員用(あるいは共用)トイレ」なのですが、
なぜ、そのようなことが言われるのでしょうか?
その答は、「トイレが他人に対する『配慮』が最も顕著に表れる場所」だからです。
「自分が汚したら次に使う人はどう思うのか? あるいは、掃除する人はどう思うか?」
トイレがきれいな会社は、他人に対する配慮が浸透しています。
いつも、「自分が他人だったら」ということを意識しながら仕事を進めているのです。
そういう会社では、他部門に仕事を依頼する際も、「どうしたら次の人が仕事をしやすいか?」
「どうしたら気持よく仕事をしてもらえるか」を考えます。
当然の結果として社内の一体感が醸成されます。
また、お客様に対しても「顧客志向」が徹底されます。
自分中心に物事を考えるのではなく、お客様中心に考えることができるのです。
「もし自分が相手だったら・・・」
お客様との商談の姿勢、部下に対する話し方、そして、前回までのビジネスマナー。
私は、これまでFYFでいろいろなことを書いてきましたが、その全てに共通する考え方が上記の
「もし自分が相手だったら・・・」なのです。
相手の立場に立って物事を考えることは、言葉で言うほど簡単なことではありません。
これは「訓練」であり、常に意識し、努力しなければなりません。
こうした「思考」を身につけることができれば、営業マンとして飛躍的に進歩します。
そして、会社全体に浸透すれば、どんな厳しい環境になっても生き残れる「強い会社」になれると私は信じています。