件名:何のために学ぶのか

 

最近、ある人から、「伊藤さんのメールは、若い人には刺激になると思うけど、自分はもう年だから・・・」と言われました。

ちょっと淋しいですね。

私は、このメールを特に若い人向けに書いているつもりはないのですが・・・。

 

能力開発とか、自己成長は、年配の方にとっては不要なのでしょうか。

確かに、「昇進や昇格のため」と考えてしまうと、「今さら・・・」という気になるかも知れません。

ただ、私としては、もっと大事なことがあると思っています。

それは、自分が楽しむため。喜ぶため。

例えば、

●これまで自分ができなかったことが、できるようになった。

●いろいろと工夫したら、それなりの成果が出た。

●周りの人から「すごいね。」「さすがだね。」と言われた。

●お客様からも喜んでもらえた。

 

どうですか?

こういうことって、「年齢」や「昇進・昇格」といったこととは全く関係ないことだと思うのですが・・・。

 

昔、私が中小企業診断士の資格取得のために学校に通っていた時、年配の方が沢山来られていました。

中には、「定年後の独立」を考えている方もいらっしゃいましたが、大多数の人の動機は「純粋に学ぶため」なのです。

 

コンサルタントをやってきて、数え切れないくらい大勢の「年配の方」と話をしました。

世捨て人のように老け込んじゃっている人。

来年定年だというのに、まだまだ30年くらいはバリバリ働けそうな人。

その人たちの印象は様々です。

じゃあ、「バリバリ」の人の共通点は一体何か?

それは、その人の地位やポジションなんかじゃありません。

結局、仕事を「楽しんでいるかどうか」だと思います。

 

「若輩者の分際で、偉そうなことを言うな!」という声が聞こえてきそうですが、まあ、ひとつの意見として聞いていただければ幸いです。