件名:初心に戻ろう
朝早こともあって、私が乗っている通勤電車の中の多くの人が「常連さん」です。
しかし、毎年、この時期になると「新メンバー」が加わります。
それは、新しいスーツに見を纏った新入社員の人たち。
それにしても、どうして彼らは、あんなにも「新入社員」らしいのでしょうね。
一目見て、「この人は新入社員だ!」と分るでしょ。
顔つきだけを見たら老け顔の人もいるし、普通に考えたら、格好だけで判断できるはずはないのに・・・。
私は、最近、それは格好ではなく、彼らが発散している、目に見えない「パワー」なのかも知れない、と思っています。
思い起こせば十数年前、私も彼らと同じような立場でした。
期待よりも不安でいっぱいで、1日が終わると、もうグッタリ。
でも、考えてみると、グッタリするということは、それだけパワーを放出しているとも言えるでしょ。
それが今は・・・。
年度が変わっても、単に、「また新しい年が始まった」という程度の意識。
新入社員の時の感慨もどこへ行ってしまったのやら・・・。
本当は、こうした「慣れ」や「惰性」が一番恐ろしいことなんですよね。
「初心忘れるべからず」という言葉があります。
「初心」とは「最初に思い立った考え」、「最初の決心」のこと。
誰しも、会社に入った時や転勤した時には、「こうしよう!」とか「こうなろう!」とか思うものです。
それが、時を経るにしたがって、日常業務に流されたり、「できない」壁に阻まれてたりして、次第に消えて行く・・・。
「それが現実。」と言えばそれまでですが、後で自分がやってきたことを振り返った時、なんとなく淋しい気がしませんか?
私自身、しょっちゅう、「マンネリ悪魔」が耳元で囁きます。
「楽しちゃえばいいじゃん。そこそこ仕事もしているし、家も遠いし、業績だって悪くはないし・・・」
そんな邪念を振り払う毎日です。
結局、人は自分の「気持ち」で動くもの。
他人に押されて動いても、ガス欠の車はすぐに止まってしまいます。
そして、そうならないためにも「初心」が大事。
皆さんも初心に戻って、ガスの補充をしてみませんか?