件名:時間効率を高めるためには
前回までのFYFで「時間の大切さ」について説明しました。
さて、それでは時間効率は、どうしたら高めることができるのでしょうか?
時間効率を概念的にとらえると、以下の式のようになります。
時間効率 = 総時間 × 正味有効時間比率 × 時間当たりの密度
時間当たりの密度 = 仕事の重要度 × 仕事のスピード
正味時間比率とは、「総時間の中で、正味どれくらいの時間を有効に使えたか」の比率です。
例えば、お客様への移動時間等は、この正味有効時間には入りません。
このように考えると、時間効率を高めるためには、基本的には以下の3つの方法があることが分ります。
@正味有効時間比率を高める!
・・・無駄な時間を減らして、「本当に仕事している」時間を増やす。
A仕事の重要度を高める!
・・・本来やるべき「重要度の高い」仕事をする。
B仕事のスピードを上げる!
・・・できるだけ短い時間で仕事を終えるようにする。
上記を実現するために、最も重要なことは「行動計画づくり」です。
その日暮らしで、言われたことを単にやっているだけでは、いつまでたっても時間効率は上がりません。
まず自分がやりたいこと、やるべきことを列挙し、「どうやったらできるのか」に知恵を使うことが大切です。
以前、私は「料理の鉄人」というTV番組を毎週見ていました。
料理好きというのではないのですが、本当のプロが真剣に戦う姿勢が好きでした。
私が最も感動したのが、プロの料理人の手際の良さ。
1時間の制限時間の中で、信じられないような料理を次々に作って行きます。
なぜ、そんなことが可能かというと、彼らは調理する前に以下のようなことを即座に考え、実行しているのです。
●どんな料理をどれだけつくるのか?
●そのためには、どんなことをやる必要があるのか?
●それはどれくらい時間がかかるのか?
●その順番はどうすべきか?
●それは自分がやるべきなのか、それとも助手にやらせるか?
もちろん、調理のスピード(皮むきや味付け等)も素人とは雲泥の差ですが、このように仕事の「段取り」をしっかり作れることが、まさにプロの真骨頂なのです。
そして、もし、皆さんが営業の「プロ」を目指すとしたら、同じことが求められるのです。