件名:やらざるを得ない状況をつくる
ある会社が、「全社員がパソコン操作できるようにしたい!」と考えました。
社内教育、自己啓発支援等々、社員に学んでもらおうと、いろいろなことを行ったのですが、結局ダメ。
「キーボードアレルギー」の人は、どうしても操作してくれません。
事情を聞いてみると、「パソコンを使いたいとは思うけれど、どうしても『面倒くさい。手書きの方が速い。』
という気持ちに流されてしまう。」とのこと。
そこで、最後に行ったこと。
それは、「全社員の出張旅費の精算をすべてパソコンで行い、それも本人以外の入力は認めない。」
というルールづくりです。
その効果はバツグン。
それまで、ほとんどパソコンをいじったことが無い人も、周りの人に教えてもらいながら、必死になって入力するようになりました。
そりゃそうです。自分で入力しなければ、お金が返ってこないのですから。
その結果、半年後には、社員のほとんど全員が、基本的なパソコン操作ができるようになりました。
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ある日、私の友人が健康診断でひっかかりました。
医者からは「肥満解消のために、とにかく運動するように」注意されたとのこと。
しかし、それがなかなかできない。
スポーツクラブに入会しても通わず、毎朝駅まで歩こうと思っても、どうしても自転車に乗ってしまう。
そんな自分自身の「意思の弱さ」を嘆いていました。
それから半年後、久しぶりに彼と会って、私は目を疑いました。
なんと、見違えるくらいスマートになっているではありませんか!
「どうしたんだよ。随分やせたじゃないか?」と驚く私に彼のひとこと。
「自転車を捨ててしまったのさ。」
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前回、前々回のメールで、習慣化や閾値について話をしましたが、これは頭で理解できても、実際には、なかなか難しいことです。
「××をやる!」と決めても、自分で「やらない」言い訳をつくってしまいます。
そんな弱さを克服するためには、「やらざるを得ない状況をつくり出す」ことが有効です。